桜鯛とはどんな鯛? 真鯛との違いは?
強風が吹き荒れる、天草牛深の冬の海。そんな厳しい時期を終えると、春到来。桜はつぼみをつけ始め、日差しも優しくなり、みんなが自然と笑顔になる季節です。
そんな春の時期に旬を迎えるのが桜鯛です。
真鯛は12月初頭から3月の終わりにかけて旬をむかえます。特に真鯛の産卵期である春は、桜のように鮮やかな美しいピンク色に変色することから、3月の真鯛を一般的に「桜鯛」と呼びます。
桜鯛を辞書で検索すると、「桜の花が咲く頃、内湾の浅瀬で捕獲される鯛」(大辞林)と記されています。
そんな「桜鯛」の中でも、オススメなのが「天草さくら鯛」という熊本海水養殖漁業協同組合のブランド鯛です。
天草の海が育てたブランド魚「天草さくら鯛」
真珠の最終仕上げの場でもある天草の海は、水質が良いことでも知られています。この海で育った天草さくら鯛は、天草が誇る逸品です! また、日本でも有数の潮の干満差が大きい天草の海域。この干満の差が生み出す早い潮流にもまれることで、身が引き締まり、程良く脂がのるため、あっさりとした風味となるのが特徴です。
また、天皇家にご用命を承った、天皇家御用達のブランド真鯛という歴史と伝統も併せ持っています。古くから高い評価を受け、現在にいたるまで全国の高級店でも使用されています。
天草さくら鯛の食べ方は?
春の季節のさくら鯛は、余分な脂分もなく食べやすいので、刺し身としておいしくいただけます。また、色合いを活かし姿造りにすると、宴席が大変華やかになりますね。
皮をあえてひかずにお客様にお出しするのも粋を感じさせます。身が熟成してきたら鯛しゃぶや煮付けにするのもオススメです。
桜鯛のおすすめレシピ
鯛茶漬け
材料 2人前
- すりゴマ 大さじ2
- 刺身醤油 大さじ2
- 味の素 大さじ1
- 鯛刺身用スライス 約100グラム
- 刻みノリ 適量
- ワサビ 適量
- 緑茶 適量
- すりゴマに醤油と味の素を混ぜ合わせ、しばらく落ち着かせる(ゴマに醤油を染み込ませる)。
- 鯛を刺身用にそぎ切りして、皿に並べる。
- 熱々のご飯をよそい、御飯の真ん中をくぼませてゴマ醤油を盛る。
- 鯛の身をご飯に乗せ熱々の緑茶を注ぎ、海苔と山葵を添えて頂く。
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鯛潮汁
材料●人前
- 鯛の中落ち(食べやすい大きさにカット) 50グラム
- 水 400cc
- 昆布 3センチ角
- 日本酒 大さじ2
- 薄口醤油 小さじ1
- 塩 2つまみ
- 刻みネギ 適量
- 鯛の中落ちに熱湯をかけて、血や汚れを取り除く。
- 鍋に水と昆布を入れ火にかける。すぐに鯛の骨も入れて軽く沸騰させる。
- 沸騰が始まったら火を弱めて、出てくるアクを引く。
- 日本酒を加えて静かに沸騰させながら約20分間、火に掛ける。
- 味付けは塩と薄口醤油。醤油は吸い地が色付く程度。
- 椀に盛りネギを加えて完成。アオサを入れてもよく合います。
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鯛兜煮
材料 2人前
- 鯛の頭 1尾分
- 砂糖 大さじ3
- 味醂 50cc
- 日本酒 100㏄
- 濃口醤油 50cc
- 水 100㏄
- ショウガスライス 適量
- 鯛の頭をなし割りにし、熱湯をかけて血やウロコ、汚れを取り除く。
- 鍋に鯛を入れ、水と日本酒を注ぎショウガを加えて火に掛ける。
- 沸騰が始まったら砂糖とミリンを加えて鍋に落とし蓋をしき、沸騰の泡が鯛全体に行き渡るようにする(アルミ箔で代用可)。
- 煮汁が半分以下に煮詰まったら濃い口醤油を加えて好みの濃度まで煮詰めていく。照りが出たら完成。
桜鯛(さくら鯛)の気になるお値段は?
一般小売価格については、天然物で1kgあたり3000円~、養殖物で1kgあたり1800円~が多いように見受けられます。
平均的なサイズの1匹の重さは1.5kg、これに当てはめると天然物で1匹あたり4,500円、養殖物で1匹あたり2,600円の計算になります。