前回の記事では4月と5月の2ヶ月間しか取れないムラサキウニをご紹介しました。
今回はムラサキウニを加工した塩ウニをご紹介したいと思います。
1.ムラサキウニを加工した”塩ウニ”とは
塩ウニは日本三大珍味にも数えられております。
名前の通りウニに塩を加えただけのものです。
しかしながら、このひと手間をかけることで、
ウニの味わいが大きく変わってきます 。
生ウニでは磯の風味が強く、 人によっては生臭いと感じる方も少なくありません。
が、塩ウニにすることで余分な水分や臭みが抜け、 ウニ本来のコクと甘味がアップします!
2.漁師や海女さんがその場で処理!人により違った味に
塩ウニの加工法は生ウニに塩を振り、そのまま時間をおいて熟成させることで余分な水分と一緒に臭みが抜け、ウニのおいしさが凝縮されていきます。
この塩加減と熟成の方法、時間によって完成後の味が変わるため、同じ素材を使っていても様々な塩ウニが出来上がるわけです。
この塩加減と熟成の方法に牛深ならではの一手間二手間があります。
実際にムラサキウニを取りに潜って塩ウニを加工されている海女さんにインタビューしました。
それぞれのやり方があるけれども、私が教えられてきた牛深のやり方は手が込んでいます。一つ一つの手順についてもほかで聞くものよりもじっくり時間をかけています。掃除や熟成の仕方・時間など、それらが合わさっていい塩梅の塩加減となるのでしょう。出来上がる塩ウニは原料のムラサキウニを100としたら70しかできない。ムラサキウニの旨味や甘み・風味が30%濃縮されるんですよ。だからこんなにも評価されているんでしょうね。あと、一番塩ウニを食べている息子から気付かされたのですが、同じムラサキウニでも採るポイント(岩場)が違うと味も全然変わってくるんです。
産地どころか採れる岩場でも味が変わってくるそうです。
だからお気に入りの塩ウニを見つけたら、
誰が製造したのか?というのもきっちり抑えておくと良いでしょう。
もちろん牛深産塩ウニはミョウバンなど添加物は一切使用していません。
3.塩ウニの食べ方は酒の肴としてそのままがオススメ! 簡単!
海の恵みと職人の技が込められた塩ウニはそのまま提供するのがオススメです!
ムラサキウニの濃厚さが酒を進ませますし、提供する手間もスプーンですくって出すだけで簡単!
他にもいろんな料理に活用いただけます。
・ウニ茶漬け
・ウニクリームの和風パスタ
・醤油を混ぜて豆腐と一緒に
など色々アレンジも効かせやすいですね。
また、冷凍もOKなので保存もしやすいです。
4.瓶詰め1本で80グラム、2,800円~が相場
塩ウニのほとんどは瓶詰で販売されています。
産地によりますが、内容量は1瓶60g〜80gで2,800円~4,000円といったところでしょうか。
保存も効き一年を通して使い勝手の良い「塩ウニ」。是非お試しください。