牛深で毎年4月に開催されている伝統行事「牛深ハイヤ祭り」。
牛深の中心地を練り歩く「ハイヤ総踊り」や、漁船による船団パレードなどでにぎわう祭りで、毎年約3千人が訪れます。
今年は4月20日(金)から22日(日)にかけて、牛深一帯で開催されます。
全国に広がるハイヤ節の原点「牛深ハイヤ節」
牛深ハイヤ祭りの1番の特徴は、天草市無形民俗文化財の「牛深ハイヤ節」。江戸時代後期に生まれたもので、全国約40カ所に存在するハイヤ系民謡のルーツとされています。
ハイヤエー ハイヤ
ハイヤで今朝出した船はエー
何処の港にサーマ入れたやらエーエーッサ
牛深三度行きゃ 三度裸
鍋釜売っても 酒盛りゃして来い
戻りゃ本渡瀬戸徒歩渡り
(アヨイサーヨイサー) ヨイサーヨイサー
(サッサヨイヨイ) サッサヨイヨイ
こちらが牛深ハイヤ節の一番の歌詞です。
歌い出しは、船乗りの身を案じる牛深の女性の感情が込められていますが、後半は港の荒くれ者たちの歌へと転じます。
牛深ハイヤ節の根底にあるのは、「人生を楽しむこと」。
漁業に魂を込め、時化(しけ)の時も落ち込むことなく、酒盛りで仲間達と、とことん楽しむ。
そんな漁師達の生き様を歌っています。
牛深は、陽気で元気で人生を楽しむことに長けた人達が集まる場所なのです。
牛深ハイヤ節の「ハイヤ」を冠す「牛深ハイヤ祭り」は、一年の始まりをお祝いする、最高のお祭りです。。
牛深ハイヤ祭り、3つの見所!
1.開演の合図! 全長883メートルの牛深ハイヤ大橋での総踊り!
(出典:牛深ハイヤ祭り公式HPより)
「牛深ハイヤ節」を歌いながら踊り歩く総踊り。中でも、オープニングを飾る牛深高校全生徒らによる、全長883メートル牛深ハイヤ大橋での総踊りは圧巻です。
“青よりも碧い海”との呼び声高い、牛深の海を横切る牛深ハイヤ大橋。その橋の上で、高校生らが若さあふれる総踊りを披露します。
壮大な眺めと踊り子達の行列が一体となり、荘厳さと優雅さを堪能できます。
この総踊り、今年は4月20日(金)の午後3〜4時に開催される予定です。
2.漁船団海上パレード。
(出典:牛深ハイヤ祭り公式HPより)
漁業の町・牛深ならではの漁船団海上パレード。きらびやかな大漁旗を掲げた漁船がずらりと並び、その勇壮な姿に心がおどります。
見ているだけで想像とワクワク感が止まらなくなる漁船団海上パレード。
今年は牛深ハイヤ祭り最終日の、4月22日(日)午前10時スタートの予定です。
3.ハイヤ総踊り
(出典:牛深ハイヤ祭り公式HPより)
そして、牛深ハイヤ祭りのメインイベントとなる「ハイヤ総踊り」も見逃せません!
牛深の街中を、市民を中心とした参加者らが「牛深ハイヤ節」の音楽とともに、ハイヤ通りと岡一二商店街通りをかっ歩。
普段は静かな牛深も、この日ばかりは全国各地から観光客が訪れ、一年で最も賑やかな瞬間です。祭り囃子と歌声が響き渡り、町中が活気で満たされます。
4月21日(土)午後1時から午後2時半、午後7時から8時半の、2度に分けて大勢の参加者が踊り歩きます!
牛深ハイヤ祭りのためだけに帰省してくる方も多く、さながら街総出の同窓会といったところでしょうか。
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アクセス
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車
・熊本市内より 125㎞(約3時間)
・松橋ICより 110㎞(約2時間45分)
飛行機
・福岡空港 〜 天草空港 35分
・熊本空港 〜 天草空港 20分
・大阪国際空港 〜 天草空港 約2時間20分(天草空港から車で1時間20分)
フェリー
・鹿児島県蔵之元港 ~ 牛深港 30分
・長崎県口之津港 ~ 天草市鬼池港 30分(鬼池港から車で1時間30分)
新幹線
・鹿児島県出水駅~シャトルバス(65分)~ 蔵之元港 ~ フェリー(30分)~ 牛深港
電車
・三角駅 ~ 天草宝島ライン(57分)~ 本渡港 ~ バス等(60分)~ 牛深