石鯛よりも凶暴なイシガキダイ。
石垣というよりもヒョウ柄がかっこいいイシガキダイ。
イシガキダイとはどんな魚?
比較的浅い岩場に生息しています。
数も少なく高級魚なので、磯釣りで石鯛がひけたら感動モノです。
また顎が強く成魚になると、甲殻類や貝類、ウニ類などもその強靭な歯で噛み砕いて食べてしまいます。
なので、磯釣りではカニを使う人が多いです。ザリガニやヤドカリで釣る人もいます。
イシガキダイの別名「クチジロ」
写真の下がまだ子供のイシガキダイです。小イシガキと呼ばれる事も多いです。
石鯛と同じように子供の頃は石垣のようにくっきりはっきりした模様が現れています。
サイズは600g前後です。
それに対して写真の下が成魚になったイシガキダイです。
どうですか?
違いがわかりますか?
一つは模様が薄くなっている事に注目です。
成長とともに模様がぼやけていくのです。
大きくなればなるほど模様が薄れ、どんどんヒョウ柄みたくなっていきます。
もう一つ違いがあります。
口の周りに注目です。
このように大人になるにつれ口の周りが白くなっていきます。
だから「クチシロ」とも呼ばれることも多いです。
石鯛が「クチグロ」イシガキダイが「クチシロ」。
面白いですね。
ちなみに天草牛深では「ゴマフサ」と読んでいます。
石鯛が「フサ」でしたので、そこにゴマ模様がついたので「ゴマフサ」ですかね。
イシガキダイの毒に注意
過去にはシガテラ毒を持ったイシガキダイを食べた結果、
食あたりを起こしたというケースがあるようです。
シガテラ毒とは、熱帯や亜熱帯の海域のプランクトンの産生する毒素とのこと。
食あたりを起こす確率はかなり低いみたいですが、念のため気を付けましょう。
高級魚・イシガキダイの味は?
高級店や寿司屋で重宝されるイシガキダイ。
白身魚で、皮をひいた見た目は鯛に似ています。
が、その食べごたえは別格です。
しっかりとした身質で、ゴリゴリ・ブリブリしてます。
新鮮さを十分に感じることができる魚です。
同時に上品な甘さとほんわかした磯の香りも楽しめます。
一番は刺し身でしょう。
高級感のある味わいのイシガキダイの入荷状況につきましては、
毎日更新している「本日の水揚げ情報」からご確認ください。
イシガキダイは、牛深水産オンラインショップで購入できます。
イシガキダイの焼き切りのレシピおすすめレシピ
おすすめの食べ方の「イシガキダイの焼き切り」をご紹介します。
材料(2〜3人前)
- イシガキダイ(柵1本)
- 塩(適量)
- 刺身のつま(大根のけん・大葉)
- 薬味(わさび・ミョウガ等)
- 氷水(適量)
作り方
- 柵取りしたイシガキダイの身の皮目に塩を振り掛けて(たっぷりとまぶすように)魚焼き器で皮面だけ炙る。短時間で皮目だけに火が通るように炙るのがポイント。(バーナーで炙っても可)
- 皮目に火が通ったらすぐに氷水に落とす。(この時に余分な塩は落ちるので塩を振る際にはたっぷりと。)
- 氷水から引き上げ水分をしっかり取り、冷蔵庫で2〜3時間強休ませる。(皮目と身の間を定着させるため。)
- 冷蔵庫から取り出しお好みの厚さに切り出し、つま、薬味をあしらいお召し上がり下さい。
イシガキダイの焼き切りに合うお酒
生ビール
イシガキダイの骨蒸しのレシピ
もう一つのおすすめの食べ方「イシガキダイの骨蒸し」のレシピをご紹介します。
材料(2〜3人前)
- イシガキダイあら 1尾分(頭・カマ・腹身)
- 野菜(エノキ・長ネギ)(適量)
- コンブ 1人前1cm角
- 日本酒(適量)
- 薬味(刻みネギ・紅葉おろし)
- ポン酢(適量)
作り方
- イシガキダイのアラを一口大に切り分けて霜降りし氷水に落とす。アラを綺麗に洗い、血や内臓の残りを落としていく。
- 付け合せの野菜を切り出す。エノキは石突きを落とし半分カット。長ネギは2〜3cnの斜め切り。
- 人数分の蓋付き丼か蒸し碗を用意してコンブを敷き、イシガキダイ・野菜を盛ったら日本酒を回しかけ、ラップをして強火の蒸し器で30分蒸し上げる。
- 蒸し上がったら丼を蒸し器より取り出し、ラップを取って器の中のスープだけ適当な手鍋に移す。
- スープに少々水を入れて塩・醤油で味付けする。(吸い地の濃度位)
- 味が決まり沸騰したら骨蒸しの器にスープを戻して完成。薬味とポン酢を添えてお召し上がり下さい。
※脂ののりが良いイシガキダイはスープから違います。
イシガキダイの気になるお値段や相場、旬は?
一般小売価格では1キロ5,000円〜が多いように見受けられます。
石鯛よりはやや安価で流通しています。
平均的なサイズの1尾の重さは1.5kg、これに当てはめると1尾7,500円の計算となります。
旬はよく夏と言われますが、産卵を経た秋冬の方が脂ものっているため美味しいです!
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