今回紹介するのはバリ!
一般的には、アイゴと呼ばれることもあります。
天草牛深では「バリ」だったり「ヤノイヨ」と呼ばれています。
バリの語源はその臭いから!素早い下処理で解決!
バリという言葉の語源は、なんと「小便」(!)とのこと。
ある地方では「ネションベン」などとも言われたり。
バリは「アンモニア臭がする魚」というイメージが強いためです。
が、それは、きちんとした下処理を締めたあとにスピーディに行わないから。
生きている状態からすぐに活き締め、神経締めして、内蔵を出してあげれば、とても美味しい白身に早変わり!
皮はバーナーでこれでもかという位炙ってあげて、炙り刺しの状態で提供すると良いでしょう。
「え〜、アイゴ(バリ)かぁ〜。臭いんだよなぁ〜」
といったお客様が、、、食べたあとの感想が!
「これまでバリは臭いイメージしかなかったけど、イメージが覆された!」
「全然臭く無い!うまい!」
という驚嘆の声に間違いなく変わります。
(もちろん鮮度良く丁寧に仕上げられた状態であるという前提がありますが。)
バリバリお客様の感動の創造につながりますよ!
アイゴの入荷状況につきましては、
毎日更新している「本日の水揚げ情報」からご確認ください。
牛深水産オンラインショップで、熊本天草の牛深産 バリが購入できます。
ヤノイヨの語源は?矢のようなトゲには毒がある。気をつけて!
天草牛深では魚の事を「イヨ」と呼びます。
当社でも、仕入れ担当者に、
「イヨば買うてきてはいよ!」
と声をかけるほど、イヨという言葉は一般的に使われています。
で、ヤノイヨですが、「矢の魚(ヤノイヨ)」に由来します。
見た目通りですね。矢のようなトゲが出てるため、「ヤノイヨ」と呼ばれているわけです。
この矢のようなトゲには毒があります。
刺されると腫れます。痛いです。
そんなときはオコゼに刺されたときと同様、お湯につけると痛みが和らぎます。
動物性タンパク質なので、お湯で分解されやすいです。
が、痛みや腫れがひどいときは病院に行くのが一番です。
アイゴのさばき方
アイゴのさばき方をご紹介します!
さばく前の注意点としては、まずアイゴは毒を持っている魚ということをしっかり理解してください。
毒がある背ビレ、腹ビレに注意してさばいていきましょう!
捌き方
- 背ビレ、腹ビレが刺さらないよう包丁、またはハサミでカットします(毒ビレを取り除けば安心です)。
- 後は通常の魚同様、頭を落として三枚おろしでOKです。
アイゴは死んで時間が経つと、内臓から悪臭がします。
アイゴは新鮮な状態でさばきましょう!
バリのおすすめレシピ
バリのおすすめレシピをご紹介!
バリのタタキ
材料(2人前)
- バリ刺身用半身 約150グラム
- 塩 適量
- 薬味 刻みネギ、刻みミョウガ等
作り方
- バリの腹骨をすき取り、血を拭き取る。
- 金串を通して焼く準備をする。金串が無い場合は金網に乗せて焼く。
- 皮目に塩をタップリと振り(真っ白になるまで強く振ることがポイント)、ガスコンロの火口かバーナーでこんがりと焼き目が付くまで炙る。尾びれ側の皮が固いので、十分に火を通して焼き上げる。
- 焼き上がったら氷水に落とし、塩を落としながら粗熱を取る。
- 氷水から取り出し、ペーパータオルで水分を拭き取る。中骨を切り落とし、好みの大きさでカットして薬味を散らして完成。
バリの香草焼き
材料(2人前)
- バリ刺身用半身1枚 約150グラム
- 香草パン粉 大サジ4
- 塩コショウ 適量
- 小麦粉 適量
- バター 大サジ4
- レモンのくし切り 2個
※野菜サラダ※
- ベビーリーフやお好みの生野菜 適量
作り方
- バリの腹骨をすき取り、血を拭き取る。塩コショウで下地をつけて小麦粉をまぶし、温めたフライパンに分量バター大サジ2を溶かしてソテーする。
- バリに火が通ったらフライパンから取り出す。軽くフライパンを洗い流し、残りのバターで溶かしバターを作っておく。
- ソテーしたバリに香草パン粉を振りかけ、オーブンでパン粉の表面に焼き色を付ける。
- 器に盛りつけたサラダに香草焼きを乗せ、溶かしバターをかけて完成。くし切りのレモンを搾ってお召し上がり下さい。
バリと夏野菜のアヒージョ
材料(2人前)
- バリ刺身用半身1枚 約150グラム
- 小なす 4本
- プチトマト 4個
- ヤングコーン 2本
- ニンニクみじん切り 2かけ
- パセリフレーク 適量
- チキンコンソメ顆粒状 小サジ1
- オリーブオイル 大サジ4
作り方
- バリの腹骨をすき取り、中骨を取って食べやすい大きさでサイコロ状に切り分ける。なすはヘタを取って半分に切る、プチトマトのヘタも取る。
- 熱したフライパンに分量の半分のオリーブオイルを入れる。サイコロ状に切ったバリとみじん切りにしたニンニクを入れ、ソテーする。キツネ色に焼き目がついたらなす、プチトマト、ヤングコーンを入れ、さらにソテーしていく。
- 全体に火が通ったら残りのオリーブオイル、顆粒のチキンコンソメを入れる。全体になじんだら火を止める。
- 器に盛り、パセリフレークを散らして完成。
気になるお値段や相場、旬は?
旬は6~9月です。
一般小売価格では1キロ1,000円〜が多いようです。
平均的なサイズは1尾の重さは600グラム、これに当てはめると1尾600円の計算となります。
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