冒頭のタイトル、「これ以上の太刀魚あったら出てこい。」。
なかなか刺激的で、「え??」と驚かれた方も少なくはないでしょう。
今回ご紹介するのは、銀色に光り鋭さのある形が、まるで”太刀”のような太刀魚。
海の中では、立ち泳ぎをしながら、餌を捕食する姿がなんとも不思議な生き物です。
「これ以上の太刀魚あったら出てこい」そんな自信にあふれるフレーズが相応しいのが天草・芦北地方の田浦で捕れる太刀魚です。
「田浦銀太刀(たのうらぎんだち)」としてブランド化されています。
県を代表する地魚として熊本県が選定した「くまもと四季のさかな」でもあります。
田浦(たのうら)とは熊本のどこ?
地図に印がついている場所が田浦になります。
牛深は、天草の一番最南端。
田浦は、天草からちょうど八代海(有明海)を挟んだ葦北郡芦北町内に位置します。
県内最大級の白い砂浜が広がる御立岬海水浴場が有名です。高速道路のインターチェンジもあり、
熊本市内からの観光客も多く、夏にはオススメのスポットでもあります。
圧倒的なキラキラ感の田浦銀太刀
いかがですか?
このキラキラ感!というかギラギラ感!!
海のなかで立って泳いでいるわけで驚きですね。
田浦太刀魚は、このキラキラ感を出すために全て一本釣りされています。
海上にキビナゴをつけた針を流すと、餌を求めて上を向いている太刀魚がその餌に食いつきます。
田浦のほうでは、観光太刀魚漁も盛んです。
船頭さんが優しく餌の付け方から釣り方まで懇切丁寧に教えてくれるそうです。
太刀魚が食いついた手応えも楽しみの一つだそうです。
(筆者も子どもの頃に両親に連れられて太刀魚釣りに出かけた思い出があります)
また、太刀魚の鮮度の見分け方は、なんといっても腹です。
腹がすれてなく、キラキラしていると鮮度が良い証拠です。
田浦銀太刀の気になるお値段と旬は?
なかなか関東や関西などの大都市に出回らないのですが、1キロ4,500円〜が多いように見受けられます。
旬は夏〜秋にかけてです!
太刀魚のおすすめレシピ
太刀魚のおすすめの食べ方「竜田揚げ」「塩焼き」のレシピをご紹介!
太刀魚の竜田揚げ
材料(2人前)
- 太刀魚3枚おろし 200グラム
- 片栗粉 適量
- 揚げ油 適量
※漬け込みタレ
- 薄口醤油 大さじ2
- 料理酒 大さじ2
- 水 大さじ7
- おろしショウガ 小さじ1
※つけ合わせ
- シシトウ 2本
- くし切りレモン 2個
作り方
- 分量の漬けダレをボウルに合わせてよく混ぜ合わせる。
- 太刀魚を一口大にカットし、ボウルの漬けダレに約1時間程、漬け込む。
- タレから太刀魚を取り出し、軽く水分を拭き取る。片栗粉をよくまぶして170℃に熱した揚げ油で3分間揚げる。
- シシトウに穴を開けて素揚げし、つけ合わせとする。
- 器に太刀魚を盛り付け、シシトウを飾り完成。レモンを搾りお召し上がり下さい。
太刀魚の塩焼き
材料(2人前)
- 太刀魚骨付き切り身 200グラム×2切れ
- 塩 約小さじ1
※下処理※
- 料理酒 大さじ1
- 塩 少々
※つけ合わせ※
- レモンくし切り 2個
- ポン酢 適量
作り方
- 頭の下部分の身が厚い部位が塩焼きには最適。水洗いして血や汚れを落とし、両面に切り込みを入れる。
- 皿かバットに太刀魚を移し、混ぜ合わせた下処理の酒と塩を太刀魚に塗って10分間、冷蔵庫でよく馴染ませる。
- 太刀魚の水気を拭き取り、両面に塩を振りかける。220℃に余熱したオーブンで中心まで火が入るまで約10分間程焼く。
- 十分に火が通ったら器に盛り付け完成。お好みでポン酢でお召し上がり下さい。