ボラは臭い?
ボラは「臭い」というイメージのある方も多いかもしれません。
ボラは雑食性で、餌を取る時に砂やヘドロも一緒に食べてしまいます。
そのため、水質汚染の進んでいる海域では臭いが身に移り、臭くなってしまうことがあるのです。
しかし、ボラはどんな環境下でも生きる事ができます。
故に、水質の綺麗な海で育ったボラは臭みはありません。
水揚げ直後に内蔵を綺麗にしてあげると臭みも抑えることもできます。
写真は牛深水産でもおなじみの「津本式究極の血抜き」を施したボラです。
津本式究極の血抜きもかなり効果的です。
血から回ってくる臭みを抑えることができます。
津本式究極の血抜きとは
魚独特の臭み消しや、熟成のために生まれた手法!
第一に、魚の臭みの原因は血液が腐るからと言われています。
そのために、魚の血を徹底的に抜くことで魚の臭みも消えます。
また、この手法は魚の身の保存性を飛躍的に伸ばします。
魚によっては、寝かせれば寝かせるほど旨味が出て美味しくなることもあります。
津本式究極の血抜きについては、こちらの記事も参照ください。
その魚の血、抜ききります。津本式究極の血抜きの工程を詳しく解説!
これぞ革命! 津本式「究極の血抜き」で魚の旨味を引き出す!
津本式究極の血抜きと熟成魚(エイジングフィッシュ)の魅力を解説
ボラの味・旬は?
ボラは淡白な味わいの中に少し甘みのある味わいです。
特に冬は「寒ボラ」と呼ばれるほど、脂のノリが良いです。
ボラのカラスミ
ボラの卵巣から作られるカラスミは
日本三大珍味の中でも最高級の食材です。
カラスミ自体は様々な魚から作れますが、
ボラのカラスミが最も美味しいと言われています。
「ボラの味噌汁」のレシピ
材料(4〜5人前)
- ボラの中落ち、腹の身やカマの部分など 1尾分
- ダシ昆布 3センチ角1枚
- 刻みネギ 適量
- 味噌 適量
作り方
- 西京漬けで出た腹骨やカマの部分、中骨を食べやすい大きさにカットする。霜降りを行い、血と汚れを取り除く。
- 鍋に水を張り、ダシ昆布と身を入れて火にかける。沸騰したらアクを引き火を弱めてコトコトと煮ていく。
- 十分にダシが出たら味噌を溶き入れて出来上がり。
- お椀に身を盛り、汁を張って刻みネギを入れてお召し上がり下さい。
もう一品! 「ボラの西京焼き」
材料(5〜6人前)
- ボラ 1尾1kg
- 味噌 400g
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 塩 適量(振り塩用)
作り方
- ボラはウロコを取って腹を割き、エラと内臓を取る。頭とカマを切り落とし、三枚におろす。
- 腹骨と中骨を取り、適当な大きさにカットして振り塩をする。30分程休ませ、切り身から水分を引き出す。身から水分が出たら流水で洗い流し、水気を取る。
- 味噌と調味料をよく混ぜ、適当なタッパーに切り身を並べて味噌をまんべんなく塗り、漬け床とする(2〜3日が食べ頃)。
- 漬け床から切り身を取り出し、流水で味噌を洗い流して魚焼き器で焼く(焦げやすいので注意)。火が通ったら器に盛り付けて完成。
気になるボラの価格は?
子持ち(真子)は2,000〜3,000円。
その他は100〜400円が相場です。